共役リノール酸の働き
■共役リノール酸(CLA)の働き
共役リノール酸(CLA)のさまざまな働きは、多くの研究によって明らかにされているようです。
その中でももっとも注目を集めている、共役リノール酸の「体脂肪の燃焼促進作用」について、詳しく調べてみることにします。
□体脂肪を減らす「共役リノール酸」(CLA)の、3つの力
共役リノール酸(CLA)は、以下のような3つの働きで、人体の体脂肪を効率よく減らしていくと言われています。
1.体脂肪をためない
共役リノール酸(CLA)には、余分な脂肪が脂肪細胞にとり込まれるのを抑える働きがあります。
具体的には、脂肪が脂肪細胞にとり込まれるときに働く「リポタンパクリパーゼ」という酵素の放出を抑える働きがあり、これにより、体に脂肪をためにくくする効果が発揮されていきます。
2.たまった体脂肪を効率よく分解
脂肪は体内で消化・吸収されてから、「リポタンパクリパーゼ」という酵素によって蓄えられていきます。
その蓄えられた脂肪は、「ホルモン感受性リパーゼ」という酵素によって分解され、エネルギーとして使われていくことになります。
つまり、脂肪を分解し、エネルギーに変える酵素が、「ホルモン感受性リパーゼ」なのです。
共役リノール酸は、この「ホルモン感受性リパーゼ」が元気になるように働きかけていき、脂肪細胞に一度蓄積された脂肪を分解して、脂肪をエネルギーとして消費できるように促していきます。
脂肪細胞の中から脂肪が出ていくのを促すわけです。
この「ホルモン感受性リパーゼ」がきちんと働いていないと、脂肪はどんどん蓄積されてしまいます。
これまでは、「ホルモン感受性リパーゼ」によく働いてもらうためには、「運動すること」が効果的とされてきました。
運動することで、私たちの体内ではアドレナリン、ノルアドレナリンなどのホルモンが放出され、それが刺激となって「ホルモン感受性リパーゼ」が活発になっていくと言われているからです。
しかし、「共役リノール酸」には、運動をするのと同じように、「ホルモン感受性リパーゼ」の働きを活発にする働きがあることがわかってきました。
「共役リノール酸」(CLA)には、運動をするのと同じような、脂肪燃焼効果があるのです。
共役リノール酸が体の中にたくさんあれば、特別な運動をしなくても、余分な脂肪を減らしやすくなるということですね。
また、共役リノール酸には、脂肪の燃焼が活発になる「カルニチン・パルミトイルトランスフェラーゼ」という酵素を活性化する働きもあります。
脂肪を分解する酵素、脂肪を燃焼させる酵素に元気を与えていくのが、この共役リノール酸というわけです。
3.体脂肪を筋肉に変える
共役リノール酸は、栄養分を筋肉細胞に送り込み、それを効率よく燃焼させて、筋肉細胞の成長を促していきます。
血液中の脂肪・タンパク質・糖質などの栄養分が筋肉細胞にどんどん送り込まれると、それをエネルギーとして筋肉を増やしていきます。
筋肉が増えるとその分、基礎代謝量が高まるので、痩せやすくなります。
□共役リノール酸(CLA)は体脂肪を減らし、筋肉増強を促す
以上のように、共役リノール酸(CLA)を摂取することで、体脂肪を減らすことができ、筋肉を増やすことができるようです。
共役リノール酸を摂っても、「体重に変化がみられない」という人もいるようですが、これは、共役リノール酸が体脂肪を減らす一方で、筋肉の増強を促すためだと言われています。
体の内面では筋肉が増えて脂肪が減少していくわけですから、たとえ体重に変化はなくても、健康面では良い状態になると言えます。いわゆる、体脂肪の少ない引き締まったボディラインが作られるということです。
ですから、共役リノール酸(CLA)は、肥満の解消だけでなく、筋肉を増強したい人にもおすすめできるものです。
実際にアメリカでは、ボディビルダーなどの間で大きな人気を呼んでいます。
□共役リノール酸(CLA)は、褐色脂肪細胞を活性化して脂肪を減らす
脂肪細胞は、脂肪をエネルギーに変換できる「褐色脂肪細胞」と、脂肪をどんどん蓄える「白色脂肪細胞」の、2つに分けられます。
つまり、脂肪を減らすためには、「褐色脂肪細胞」を活性化することが一つのポイントだと言えるようです。
褐色脂肪細胞は、主に首から肩にかけての箇所や、内腿などに存在します。
この褐色脂肪細胞は、加齢と共に減るばかりの脂肪細胞で、子どもの頃にもっとも多く存在しています。
また、いろんなストレスや生活習慣によっても、その働きが弱まってしまうこともあるようです。
褐色脂肪細胞の数を増やすことはできないのですが、その働きを活性化させることは可能だということです。
そして、褐色脂肪細胞を活性化させるのが、「共役リノール酸」(CLA)だということがわかっています。
脂肪を減らすためには、共役リノール酸で褐色脂肪細胞を活性化することが大事だということです。
□共役リノール酸(CLA)は、白色脂肪細胞の脂肪をためこむメカニズムを鈍らせる
白色脂肪細胞は、「リポタンパクリパーゼ」という酵素を出しながら、やってきた脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解して、細胞に取り込んで蓄えていきます。
共役リノール酸(CLA)には、この「リポタンパクリパーゼ」の量を減らす働きがあるといわれています。
つまり、白色脂肪細胞に脂肪が蓄積するメカニズムを鈍らせて、脂肪を細胞にためこむのを邪魔する働きをするのです。
脂肪をためにくい体をつくるには、共役リノール酸(CLA)が役に立つということです。








