食生活の中の共役リノール酸
■食生活の中の共役リノール酸(CLA)
どうして共役リノール酸は、これほどに注目を集めているのでしょう。
また、私たちの食生活では、共役リノール酸(CLA)をどのような形で摂取しているのでしょう。
現代の食生活の傾向をみながら、見ていきたいと思います。
□リノール酸の摂り過ぎはタブー!
リノール酸とは、主に植物の種子に豊富に含まれる脂肪酸です。
特にベニバナや、ヒマワリ、月見草などの種子に多く含まれており、それらから搾り取った油が植物油として、私たちの食生活には欠かせないものとなっています。
リノール酸を摂ると、私たちの体にある約60兆個の細胞の中に取り込まれていきます。
そして、細胞の働きを助けています。
とても重要な成分ですが、人体内では作り出すことが出来ないため、私たちはリノール酸を毎日の食事で補給していく必要があります。
このリノール酸が不足すると、成長の遅れや不妊、皮膚の病気など、体にさまざまな障害が起きてきます。
しかし、必要量はごく少量で十分のようです。
現代ではむしろ、リノール酸の摂り過ぎによる弊害がクローズアップされています。
「リノール酸の摂り過ぎは、成人病の原因になる」ことが、多くの研究で明らかになっているのです。
□大きく不足している、共役リノール酸(CLA)
リノール酸から変化してできたのが、共役リノール酸(CLA)です。
共役リノール酸(CLA)を含む食品として、牛・羊の肉、チーズ、牛乳、バターのような乳製品、ゴーヤの種などがあります。
体内に吸収された共役リノール酸のはたらきは、リノール酸と同じように細胞に取り込まれ、細胞の働きを助けていきますが、その中で共役リノール酸はリノール酸とは違った、特有の効果を発揮します。
それが、体脂肪を減らす作用をはじめとする、抗ガン作用、抗アレルギー作用、抗酸化作用、骨形成促進作用・・・などです。
これらの効用を得るには、一定量以上の共役リノール酸が必要だといわれています。
しかし実際には、この共役リノール酸(CLA)は、大きく不足しているといわれています。
私たちの体内で、リノール酸から生じる共役リノール酸の量はごくわずかであることと、
共役リノール酸の補給源となる、牛や羊などの動物性食品に含まれる共役リノール酸の量が大幅に減っているということが原因です。
動物性食品に含まれる共役リノール酸が減っている理由は、牛などの家畜のエサが変わってしまったことにあるといわれています。
かつての家畜は、牧場に自生している新鮮でリノール酸がいっぱいの草をたくさん食べていました。しかし時代の変化とともに、リノール酸の含量が少ない家畜用穀物や人工栄養を食べて育つ家畜が増えたため、肉や乳に含まれる共役リノール酸の量が減ってしまったようです。
この共役リノール酸の不足が、現代の肥満を増やしている原因だとする研究者もいるほどです。
現代の食品から摂れる共役リノール酸(CLA)の量は、肥満や成人病対策には十分な量ではないといわれています。
□リノール酸を控えめに、共役リノール酸(CLA)を積極的に
現在の日本のような食生活をしている限り、
リノール酸の摂取は控えめにして、共役リノール酸(CLA)を積極的に補給するというのが、
肥満や成人病を防ぐポイントになるとされています。








